株式会社竹中工務店が発行する季刊雑誌「approach」内で
今和次郎の特集が組まれ、本学のコレクションが使用されました。
◆掲載雑誌
竹中工務店発行「approach」2023年春号
[特集]今和次郎――震災バラックから始まる考古学
・今和次郎という衝撃(文=藤森照信)
・考古学前夜――二人の佐藤と今和次郎(文=米山勇)
◆掲載資料
今和次郎肖像写真
今和次郎スケッチ「新潟・関川村の民家」
考現学採集 等
◆掲載内容(コレクションに関わる記述を一部抜粋)
”今が、バラック装飾社の活動に引き続いて始めたのが、大正14年(1925)の
「考古学」だった。例えば吟佐の該当に立って道往く人々の服が和か洋かを記録し、
時には洋の女性の後をつけてどんな店に寄るかを調べる。銀座だけでなく深川の
貧民街へも郊外の住宅地へも出かけ、そこに展開する物品的世界を絵で記録するが、
決してインタビューのような踏み込みはしない。移り行くもしくは移りゆかない世相
風俗を目を通してだけ現象的に記録し、展覧会やジャーナリズムを通して発表する。”
(藤森照信「今和次郎という衝撃」『approach』2023春号,2023年,p5)